気が流れる道、経絡とツボ
私たちの体には、大きく3つの連結網があります。
2つはよく知られているもので、血管と神経です。
血管を通じて栄養分が、神経を通じて情報が流れています。
これらは自然と流れるわけではなく、流れるためには動力が必要です。
私たちの体に血液と情報を巡らせる動力源がエネルギーであり、気です。
私たちの体の中を流れる気の通路を経絡といいます。
これが、3つ目の連結網です。
経絡は血管や神経のような固定された通路ではなく、エネルギーの流れのことをいいます。
エネルギーの流れそのものが経絡です。
経絡を通じて流れるのは、エネルギーだけではなく、実は情報も流れています。
情報には、神経を通じて伝わるものと経絡を通じて伝わるものとあり、
それぞれに違った性質があります。
神経を通じて伝えられる情報が、血圧、脈拍、体温などの定量的な情報です。
一方、経絡を通じて伝えられる情報は、気分や感じなどの定性的な情報です。
例えば、神経を通じたコミュニケーションが昼間の事務所での公式な交流だとすると、
経絡と気を通じたコミュニケーションは、夕方にお茶を飲みながら会話の中の沈黙と気分で互いを理解する非公式な交流です。
気分や感じなどの情報は表に現れない非公式なものですが、日常の中で大きな役割を持っています。
これを伝えるのが気の流れ、経絡です。
私たちの体には12の経絡があり、365のツボがあります。
ツボは穴のようになっていて、気はその穴を通じて私たちの体を出入りしています。
ツボが開いていて、気が経絡を通じて上手く流れると、体中にエネルギーが行き渡り、脳も最適の状態を維持できます。
反対に、ツボと経絡が詰まっていると、エネルギーが上手く供給されずに体と脳の機能が低下し、その状態が続くと病気になることもあります。
体を動かす体操や呼吸でエネルギーを循環させることが大切です。
次回は丹田システムについてのブログです✨